I(総論) §2 行動総論

§2 行動総論

 1 出動前 

(1)執務時
留意事項 事故事例等

1 庁舎内の通路の段差、曲り角等での転倒や隊員同士の衝突に注意する。

▶ 出動時、庁舎内で地図を見ながら歩行中、通路の段差に足をとられ足首を捻挫した。

2 部屋のドアを開閉するときは、開閉方向の人の気配に注意し、衝突を防止する。

3 庁舎内は日頃から整理整頓しておくとともに、出動にあたっては、机、ロッカー等との接触に注意する。

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(2)仮眠時
留意事項 事故事例等

1 出動指令があった場合は、点灯スイッチのそばにいる隊員が速やかに照明を点灯する。

▶ 点灯が遅れたため、暗やみの中で、他の隊員の靴につまずき転倒、顔面を打撲した。

2 仮眠室内は通路部分が狭いので、他の隊員等と衝突しないよう注意する。

3 作業服、靴を着用しながら、庁舎内等の通路を走らないようにする。

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(3)乗車前
留意事項 事故事例等

1 出動指令内容を確実に聴取し、災害地点、水利、出動経路等を確認する。必要に応じて出火建物等の危険情報を周知する。

2 ガレージ内における防火衣の着装は、隊員相互の間隔をとり、周囲に注意する。

3 階段を使用するときは、足元に注意し、確実に降りる。

▶ 階段を数段飛び降りたため、足首を捻挫した。

4 複数の消防車両が出動する場合は、車両の前方を通って乗車しない。なお、各車両の指揮者は、周囲を確認して発進の合図を行う。

5 柱(壁体)と車両、車両と車両の間等、狭い場所をすり抜けて乗車する場合は、転倒等に注意する。

▶ 車両と車両の間の狭い場所を通って乗車しようとした際、他の車両が発進したため、背負っていた空気呼吸器がその車両にあたり転倒し、右ひざを打撲した。

6 防火衣等の着装は、原則として乗車する前に行い、走行中には行わないようにする。

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(4)乗車時
留意事項 事故事例等

1 乗車するときは、他車両のドアの開閉に注意する。

2 隊員は、指定の位置に正しく乗車し、固定物を握り乗車の合図を確実に行う。

▶ 車両の発進時に固定物を握っていなかったため、前方の金具で顔面を打撲した。

3 指揮者は、隊員の乗車状況を確認したのち、機関員に発進の合図を行う。また、機関員は、指揮者の合図があるまで発進しない。

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