留意事項 | 事故事例等 |
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1 ガス漏えい災害は、ガスの滞留や拡散による引火爆発の危険があるので、指揮者は関係者から漏えいガスの種別、性状、漏えいの原因、漏えい箇所等に関する情報を収集し、活動の安全を確保するため、速やかに隊員に対して具体的な注意や指示を行う。 |
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2 指揮者は、早期にガス事業者等に漏えいガスの遮断を要請するとともに、ガス検知器を使用して警戒区域を設定し、隊員の立入りを制限する。 |
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3 消防車両の部署は危険が予想される区域の風上・風横側とし、漏えいガスの滞留や流路となる下水道、地下鉄工事現場のマンホール、覆工板の付近を避ける。 |
▶ ガス爆発の現状調査に出場した消防車が、現場到着時に危険区域内に停車したため、二次爆発による飛散破片で機関員が左足を負傷した。 |
4 警戒区域内は、引火爆発等の二次災害防止のため、火花の発生する資機材は使用しない。 |
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5 照明器具を使用するときは必ず防爆型の照明器具を使用する。 |
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6 ガス濃度が高いと判断される場所での検知活動は、防火衣、防火帽、手袋、呼吸器を着装し、必要に応じて援護注水の態勢を整えてから行う。 |
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留意事項 | 事故事例等 |
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1 呼吸器等の使用資機材は使用前に事前点検を行い、空気量、使用限界時間等を確認する。 |
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2 下水道内は漏えいガスが滞留することがあり、漏えい箇所の風上・風横側であっても、漏えいガスが爆発するおそれがあるので十分注意する。 |
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3 建物内のガス漏えいの場合は、窓やドアの開口部の前に位置しないで、コンクリートの壁体等を遮へい物にし、低い姿勢で活動する。 |
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4 検知活動等により特にガス濃度が高い(爆発下限値の30%以上)区域には、ガス及び電路遮断の確認をはじめ着火源となるものが全て排除されるまで、原則として消防隊等は進入しない。 |
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5 噴出しているガスが炎上している場合は、不用意に消火すると、未燃ガスが噴出状態となり、二次的な爆発、炎上の危険があるのでガスコック等によるガスの遮断を優先する。 |
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留意事項 | 事故事例等 |
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1 呼吸器は、着装前にボンベ圧力、面体の亀裂等事前チェックを行い、面体着装後必ず気密試験を行う。 |
▶ 呼吸器着装後、面体の気密テストを実施しないで内部進入したところ、すき間から侵入した漏えいガスを吸い、気分が悪くなり、脱出後手当を受けた。 |
2 指揮者は、隊員をガス漏えい区域に進入させるときは、進入時刻と退出時刻を隊員に指示する。 |
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留意事項 | 事故事例等 |
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1 進入にあたっては、二次災害に備え、身体露出部の保護のため、防火衣(状況に応じ耐熱防火衣)、防火帽、手袋等を完全に着装する。 |
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2 静電気の発生を防止するため、着衣・防護服・手袋等をぬらし、金具のついた靴等着火源となるものは使用を禁止する。 |
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3 爆発に伴う爆風圧や、飛散物等から身体を守るため、柱部や鉄筋コンクリートの壁体等を遮へい物にするとともに、低い姿勢で活動する。 |
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